ラム酒の知識
ラム酒 / 歴史 / 分類 / 製法 / 主なブランド / 日本のラム酒 / その他 / 主な参考文献 / 関連項目
製法
原料別の製法の違い
「インダストリアル・ラム」(工業ラム) は、サトウキビの絞り汁から砂糖をとった後に残る廃糖蜜を醗酵させてできた醸造酒を蒸留し、エタノールの濃度を高めてから熟成させることによって作られるもので、こちらの製法が一般的である。なお、廃糖蜜のことをモラセズ(Molasses)と呼ぶため、モラセズ・スピリットとも呼ばれる。対して「アグリコール・ラム」(農業ラム) は、サトウキビの搾り汁を、そのまま醗酵させてできた醸造酒を蒸留し、エタノールの濃度を高めてから熟成させることによって作られるものである。なお、サトウキビから精製された糖蜜を原料とすることもある。いずれの方法においても、エタノールの濃度を、製造段階で一旦80%程度に濃縮することが多い。ただし最高でもエタノールは95%未満にまでしか濃縮しない。(もしここで95%以上にまでエタノールを濃縮してしまうと、中性スピリッツになってしまう。)蒸留による濃縮後、熟成させる前に加水することもある。熟成後は通常加水され、だいたいエタノールの濃度が40~50%くらいになるようにして出荷される。高いものでは75.5%で出荷されるものも存在する。
風味別の製法の違い
「ライト・ラム」と「ミディアム・ラム」と「ヘビー・ラム」では、製法が異なる。「ライト・ラム」は、糖蜜と水を混ぜ純粋酵母醗酵させて醸造酒を作り、それを連続式蒸留器で蒸留したもので、比較的高濃度にまでエタノールを濃縮することで雑味を減らしてゆく。その後、内側を焦がしていないナラ|オークの樽で短期間熟成される。樽熟成のままだとゴールドラムに、熟成後に活性炭で濾過するとホワイトラムになる。「ヘビー・ラム」は、糖蜜や廃糖蜜などを自然発酵させ、その後サトウキビの搾りかすや前回の蒸留後に残った蒸留残液などを加えてさらに醗酵させて醸造酒を作り、それを単式蒸留器を使い蒸留したもので、内側を焦がしたオークの樽 (バーボン・ウイスキーを熟成させた樽を用いる事も有る) などで熟成させる。3年以上熟成されダークラムになる。「ミディアム・ラム」は、糖蜜を自然発酵させて醸造酒を作った後に、場合によってはサトウキビの搾りかすなども加え、それを連続式蒸留器か単式蒸留器で蒸留した後に熟成させるという中間的な製法と、ヘビーラムとライトラムをブレンドする方法がある。したがって色は様々である。なお、ヘビーラムやミディアムラムでは、琥珀色を出す為に着色料(カラメル)を添加して作られる製品もある。特にヘビーラムでは色が濃い方が質が良いと誤解されている地域もあるため、過度の着色をされる場合がある。エタノール濃度に関しては、『原料別の製法の違い』の項と同様である。
その他の製法
「スパイスド・ラム」と言って、バニラなどの香辛料で香り付けを行ったものもある。スパイスドラムは比較的出荷時のエタノール濃度が低いものがあり、30%台のものもある。なお、スパイスドラムはフレーバーラムとも呼ばれる。また、他のタイプのラムにも何らかの香りを付けることもある。
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